妊活中のコーヒーは飲みすぎなければ影響はない?

不妊治療に取り組む

妊活中の方々は食生活に気を遣っている人も多いと思われます。

とりわけ飲み物で気を遣うのは、カフェイン。お茶やコーヒーなど身近な飲み物に含まれているものの、妊娠に悪い影響を与えると言われています。

しかし最近の研究で「コーヒーは飲みすぎなければ問題ない」という論文もでてきています。

本記事では妊活にカフェインがどのような影響を与えるのか、本当にコーヒーは飲み過ぎなければ問題ないのか紹介していきます。

1日に5杯未満なら妊活にコーヒーは問題ないと思われる

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女性の不妊とコーヒーの関係

複数の国の研究者たちがデータ解析をおこなった論文に、コーヒーの摂取量と妊娠までの期間を調査したものがあります。全くコーヒーを飲まなかった人に対し、毎日コーヒーを5杯以上飲む人では、妊娠に至る期間が長い傾向にあるというデータが出ています。

上記論文の内容によると、カフェイン500㎎の摂取(コーヒー6杯から7杯)で妊娠が遅れるとされています。それより少なければ、ほとんど妊娠に影響がないと考えられています。すなわち、1日あたり5杯未満ほどの摂取であれば、妊活には影響がないと思われます。

男性の不妊とコーヒーの関係

「男性は、コーヒーを飲むと精子の質が良くなる」といった説があります。ある実験で、カフェインと精子の関係を調べました。コーヒーとコーラを飲み比べ、精子の動きに違いがあるかを見る実験です。実験によるとコーヒーの摂取では精子の動きにほとんど影響が見られませんでした。対するコーラは摂取によって精子の数が減る結果になりました。また、コーヒーの摂取による精子の染色体異常も報告されています。飲酒や喫煙と同じように、コーヒーは少なからず妊活に影響を及ぼすのではないかと考えられています。

DNAの損傷はコーヒー摂取に関連性があるという報告と、関連性はないという報告が混在している状況です。ただし「コーヒーを飲んだほうが良い」という報告はないので、過剰摂取は避けたほうが良いでしょう。コーヒーの飲み過ぎは、妊娠率に影響すると考えられています。妊娠したい人は、飲みすぎないことが望ましいです。ストレスを溜めない範囲で、適量のコーヒーを飲むのは問題ないでしょう。

妊娠後は流産の危険があるのでコーヒーやカフェインは控えたほうがいい

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「妊娠後のカフェイン摂取には気を付けたほうがいい」という報告があります。妊娠中はストレスを緩和するために紅茶やコーヒーを飲みたい人もいるでしょう。カフェインを気にして全く摂取しないようにと神経質になる必要はありません。ただし、カフェインの効果を理解したうえでリスクを考えて飲む量を調整することが望ましいです。

カフェインが胎内の赤ちゃんに与えるリスクとは

カフェインは摂取すると胎盤から赤ちゃんにも移行します。妊娠中に1日あたり5杯以上のコーヒーを飲むと、赤ちゃんが低体重で生まれるリスクがあると言われています。そのほか、流産や早産、障がいの原因になることもあるようです。

また、カフェインを摂取して15分から30分後に授乳をすると、カフェイン濃度の高い母乳が出るとされています。赤ちゃんがカフェインを摂取すると、大人と同様に不眠や興奮を引き起こすことがあります。そのほかにもカフェインの摂取は交感神経が優位になります。過剰摂取は、血流が滞るので体が冷える原因にもなります。睡眠不足や血行不良は、母乳の出に影響することもあります。

コーヒーを他のノン・カフェインの飲み物に変えるために

コーヒー以外の飲み物は、カフェインが含まれていないものや、カフェインが少ないものを選ぶと摂取量を控えることができます。また、コーヒーの摂取を控える日を作るのも効果的です。コーヒー以外にもノンカフェインでおいしい飲み物はたくさんあります。カフェインはコーヒー以外にもお茶やチョコレートなどにも含まれています。無意識のうちにカフェイン摂取が増えていることもあるので、コーヒー摂取を控える日を作ることで、カフェインの摂取量を抑えることができます。

ノンカフェインの飲み物としては、ハーブティーがおすすめです。種類が豊富で様々な効果が得られるものがあります。ただし、授乳中や妊活中には避けるべき成分が含まれるものや、カフェインが含まれているものもあるので、摂取する際には成分や効能を確認するようにしましょう。リフレッシュのために飲む程度であれば、さほど成分を気にする必要はありません。しかし、定期的な水分補給のために飲む場合は、成分や効能を確認するようにしましょう。

最近ではデカフェというノンカフェインのコーヒーや、たんぽぽの根を焙煎した「たんぽぽコーヒー」など、様々なコーヒーがあります。「コーヒーは飲みたいけれど、カフェインが気になる」という人にはおすすめです。ストレスを感じない範囲で無理なくカフェインを控える方法を探してみましょう。

過剰摂取しなければ不妊治療中でもコーヒーを飲んでもいい

コーヒーを毎日飲んでいる人は多くいますが、カフェインの過剰摂取は妊活中の男女や、産後の女性にとって良くないと言われています。よって1日のコーヒー摂取量は5杯以内にすることでカフェインの過剰摂取を避けることができます。

男性の場合はコーヒーを飲みすぎると精子の運動率が下がったり、DNAの損傷を引き起こして受精しにくくなる可能性もあります。また、女性の場合には妊娠までの期間が長くなったり、低体重や障がいを持った赤ちゃんが生まれるなどのリスクもあります。赤ちゃんのカフェイン摂取を避けるためにも、産後にもカフェインの過剰摂取を避けることが望ましいです。

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