妊活をはじめて「無精子症」といわれた!妊娠を望めないって本当?

妊活をはじめて「無精子症」といわれた!妊娠を望めないって本当? 不妊治療に取り組む

男性不妊の原因にはいろいろありますが、なかでも聞くとドキッとするのが「無精子症」。無精子症とはその名の通り、精液の中に精子がいない状態を言いますが、どのような対処方法があるのでしょうか。

ここでは、妊活男性が気になる無精子症とその場合の不妊治療方法について紹介していきます。

無精子症は2種類ある

無精子症_2種類""
男性の不妊症の主な原因として以下の3種類が挙げられます。

  • 造精機能障害
  • 精路通過障害
  • 性機能障害

その中でも無精子症は「造精機能障害」に分類されています。無精子症はさらに閉塞性無精子症非閉塞性無精子症の2種類にわけられます。

無精子症の診断は2回の精液検査によって行われ、2回とも精液の中に精子が確認できなければ無精子症と診断されます。

無精子症と診断されると閉塞性無精子症と非閉塞性無精子症の2種類どちらに当てはまるか確認し、それぞれに適した不妊治療を行います。

閉塞性無精子症

閉塞性無精子症は精巣の中で精子が作られているのに、精子が通ってくる道が詰まっていて精子が出てこられない状態です。精路通過障害とも。ただ、精子は作られているので、顕微鏡下精管吻合術(けんびきょうかせいかんふんごうじゅつ:詰まっている精管部を取り除き、つなぎ合わせる手術)などによって改善の見込みがある状態とも言えます。

非閉塞性無精子症

非閉塞性無精子症は、閉塞性無精子症とは違っており、精子がほぼ作られていない状態のことを言います。何らかの原因によって精子を作ることができないので、精液内には元気な精子がまったくいません。元々精子が作られていないので、以前は妊娠は望めないとはっきりと言われていましたが、現在は治療法が存在しています。

閉塞性無精子症なら顕微授精で子どもを授かれる

閉塞性無精子症なら顕微授精で子どもを授かれる

閉塞性無精子症も非閉塞性無精子症も、ほぼ薬物などの内科的治療では治療ができず、外科療法となります。

閉塞性無精子症は状態によって可能であれば「精路再建術」、これができないようなら精巣精子採取術を行ってから顕微授精を行います。

つまり、閉塞性無精子症であれば顕微授精を行い、顕微授精が成功すれば妊娠の可能性が出てくるということです。

非閉塞性無精子症でも精子を見つける治療法が見つかった

非閉塞性無精子症の場合、昔は子どもを授かることができないと言われていましたが、顕微鏡下精巣精子採取術という医療技術が利用できるようになり、非閉塞性無精子症の男性も精子を見つけられれば子どもを授かることができる可能性が出てきています。

顕微鏡下精巣精子採取術「MD-TESE」と呼ばれる医療技術です。

MD-TESEとは、精巣内にある精子を作っている精巣管を取り出す(採取する)手術です。生殖医療の中でも卵子や精子を取り出す技術を持ったスペシャリストが行う採取術で、取り出した精巣管の内部に精子がいるかどうか確認します。

精子が存在している場合は採取した精子を凍結し顕微授精に利用できるよう保存し、精子が見つからない場合も、検体を採取し病理検査し精巣管の中がどういった状態なのか確認もおこないます。

MD-TESE(顕微鏡下精巣精子採取術)という医療技術の発展により、非閉塞性無精子症の男性にも不妊治療によって子どもを授かる可能性が出てきました。

妊活する男性はまず不妊症検査するのが当たり前!

無精子症は実際に検査しなければ、精液の中に精子がいるかどうかはわかりません。もし無精子症と診断されてしまった場合でも、閉塞性無精子症にせよ非閉塞性無精子症にせよ、現在の医療技術であればどちらも不妊治療は可能性です

実際に、有名人のダイヤモンドユカイさんも無精子症と診断された後、3児を授かっています。無精子症と診断されても、子供を授かることはできるのです。

タイトルとURLをコピーしました