いざ妊活をパートナーと一緒にはじめると決めても、具体的になにをどうすればいいのか迷うカップルも多いのではないでしょうか。
ここでは、妊活で男女ともにできること、あるいは、男女それぞれができることをご紹介します。
妊活をはじめるときにできること1 ~妊活の計画を立てる~
まずは妊活のスタート時に取り組みたいのが妊活の計画を立てることです。できるだけ、具体的にいつ(何歳のとき)までに、何人の子どもをつくりたいのか、明確にすることが重要です。
2人欲しい、1人目と2人目は4歳差がいい、あるいは年子で、などと具体的にライフプランニングしていきましょう。
というのも、タイミング法(後述)をうまくおこない、排卵日の数日前にセックスをしても妊娠成立する確率はおよそ25%といわれていますので、すぐには子どもができない可能性も多いためです。
ですので、タイミング法をいつまで続けるのかを決めておくのがおすすめです。
なにより妊活の計画はお金をかけずにできることなので、何はともあれ計画をつくっていきましょう。

妊活をはじめるときにできること2 ~パートナーとの考えをすり合わせる~
妊活をはじめるにあたって、妊娠の計画に加えてしておきたいことが「パートナーとの考え」をすり合わせることです。妊活は自分1人でするものではありません。パートナーと一緒にすることです。
というのも、いくら計画があっても、細かなところまで想像して、いろいろな考え方をすり合わせていかないと、妊活はうまくいかないことが多いためです。
たとえば「排卵日の数日前に何回セックスする」とか「あまり義務的なセックスにならないように雰囲気づくりに気をつける」とか「タイミング法をおこなっていても、生理が来たときにどうするのか」などなど、実際に妊活をすすめていくうえで、悩んだりする場面が多く出てきます。
こうしたときには、なかなか対処しづらいことも多々ありますので、できるだけ情報収集をして、「こういうときにはこうする」というように事前に考えをすり合わせておくのがベターです。
妊活をはじめるときにできること3 ~お互いのからだのことを知る~
当サイトがおすすめしているのが、妊活をはじめる際には、男女ともにお互いのからだのことをパートナーに素直に話して知ってもらい、さらに理解してもらうために、パートナーと一緒に検査を受けることです。
不妊検査を受診する
お互いのからだを知るうえで、重要なのが、不妊検査を受診することです。
一般的に、不妊の原因は男女ともに持っている可能性があり、原因が見つからず不妊状態にあるケースも少なくありません。
ですが、妊活を1年やってから、男性に不妊の原因があったとわかっても、その1年を最初からやり直すことはできません。
さらにいえば、不妊の原因をきちんと検査して、もしなにかあれば誠実に取り組もう、と思っていないパートナーと妊活を進めていくのは、苦難の道です。
かけがえのないパートナーだからこそ、たとえ自分が不妊の原因を持っていたとしても、正直に共有したいものですね。
不妊治療に取り組む
一般的に不妊とは「妊娠を考えている男女が健康なからだで避妊をせずセックスをして、1年間妊娠しないこと」をいいます。
不妊の原因は、男女のどちらかが持っているケースや、男女ともに持っているケースなどさまざまです。検査をしても原因がわからない場合もあります。
現代の不妊治療の方法は、ステップアップ療法が一般的です。
不妊のステップアップ療法とは検査によってなぜ妊娠できないのかを確認し、一般的に最も負担の少ないと考えられる不妊治療から開始します。その治療を一定の期間おこなっても妊娠しない場合は次の段階に移ることを繰り返し、段階的に治療方法を変えていくのです。
なお、人工授精など高度不妊治療については、国や自治体で助成制度がありますので、お住まいの地域で調べてみることをおすすめいたします。

妊活をはじめるときにできること4 ~妊娠について知る~
妊活をはじめるにあたっては、男女ともにできることとして、あらためて「どうすれば妊娠するのか」を復習しておくことが考えられます。
妊娠の仕組み
妊娠は、性交して精子が卵子と出会い、受精して着床することで成立します。といえば簡単ですが、卵管が癒着していたり、子宮の内膜にトラブルがあったり、男性の精液に含まれている精子が少なかったりなどなど、さまざまな原因で妊娠が成立しない可能性があります。
仕組みとともに、妊娠が成立しない原因についても、想像しておくと対策が立てやすいかもしれません。

排卵日
排卵日とは、文字通り女性の体内に卵巣から卵子が排卵される日のことをいいます。とはいえ、排卵日を正確に知ることは難しいのが実情です。
当サイトでは、排卵日の2日前ぐらいにセックスすると、妊娠する可能性が高いのではないかと考えています。

具体的に妊活でできることを7つご紹介!
妊活でできることを女性だけではなく、男性についてもご紹介していきます。
【1】ストレス対策
妊活はなかなかうまくいかないことがあり、そういうときは、とくに女性はストレスをため込みがちです。そういうときは、いいたいことをため込まずにパートナーに話を聞いてもらいましょう。
また、泣きたいときは泣く、大きく笑う、など感情表現をあらわにするのも、ストレス解消につながります。
【2】生活習慣の改善
妊活は、長期間にわたって続けていくものです。ですので、毎日の生活習慣が非常に重要です。
食事と栄養をきちんと摂取する
食事はバランスよくが基本です。
女性はなんといっても、葉酸を摂取するようにしましょう。妊娠直後に赤ちゃんの脳神経を形成するのに影響するため、妊娠が判明してからでは少しタイミングを逃してしまうものです。
妊娠をいつしてもいいように、葉酸をたくさん摂取しておきましょう。

いっぽう男性は、精子に影響する栄養成分などを意識して摂取するようにしましょう。具体的には、タンパク質や亜鉛、クレアチン、ビタミン類を含む食物がおすすめです。

体質を改善する
体脂肪率やBMIが妊娠に影響することが近年知られています。
女性だけ影響すると思いがちですが、男性の体脂肪率やBMIも妊娠成立に影響することが研究で明らかになってきています。

禁煙
禁煙は女性の卵子や男性の精子にダメージを与えるといわれています。さらに、たとえ妊娠できたとしても、妊婦のそばでの喫煙はNG。副流煙による胎児への影響も考えられるためです。妊活の一貫として、禁煙に取り組むことがおすすめです。
【3】タイミング法
タイミング法は、ごく自然に妊娠を目指す方法です。妊活をこれからはじめようというカップルにおすすめです。
費用も少なくてすみますし、不妊治療のなかでは第1段階ともいえるものなので、不安も少なく取り組むことができますよ。
【4】基礎体温をつける
女性の体調管理と排卵日予測のために、基礎体温をつけることがおすすめです。
毎日決まった時間に測らないといけない、と根を詰めすぎるのはストレスをかえってため込むことになってしまうため、少しぐらいは誤差だと思って、気楽に続けるのがおすすめです。

【5】温活(冷え対策)
冷え対策グッズの活用や、からだがあたたまる栄養分や食事法、入浴などによって、女性のからだをあたたかく保つことがおすすめです。
【6】予防接種
妊活をはじめるにあたって、風しん麻しん(MR)の抗体検査と、もし抗体が足りない場合はワクチンの予防接種がおすすめです。
また、季節にもよりますが、インフルエンザの予防接種の受診も考慮しておくことがおすすめです。2020年9月現在では新型コロナウイルスの流行もあり、早めのインフルエンザ予防接種の計画が必要です。
【7】婦人科の受診
当サイト編集部がおすすめするのは、妊活時はなるべく男女そろって婦人科を受診すること。
婦人科といっても、男性の不妊検査(=精子検査)をしている医療機関は多いです。婦人科でなければ男性は精子検査をするために泌尿器科などへ行く必要があります。
結果をパートナーと共有するためにも、男性は婦人科を受診するようおすすめします。
妊活でできることは男性も多い。できることからはじめましょう。
妊活ですべきことは女性のほうが多いと考えがちですが、男性が妊活でできることは決して少なくありません。
むしろ妊活で女性がすべきことが多いぶん、それをサポートするのも男性の役目ではないでしょうか。
そしてなによりも大事なのはコミュニケーションです。
妊活はいつ終わりが来るか見えないものなので、しっかりと思いや状況を相手に理解してもらいながら、先のことも考えて進めていくのがいいのではないでしょうか。