妊活中のカップルにとって妊娠できたか確認する方法は重要。妊娠を確認する方法はいくつかありますが、自宅でするなら、やはり妊娠検査薬がお手軽かつ確実です。
この記事では妊娠検査薬は「いつから使用するのがいいの?」といった疑問に対して、正しい使用方法や使用時の疑問について解説していきます。
妊娠検査薬はいつから使える?
妊娠検査薬の原理上、生理予定日当日ではなく、1週間程度経過してから使うのがいいとされています。
妊娠検査薬は妊娠すると分泌されるhCG(ヒト柔毛性ゴナドトロピン)と呼ばれるホルモンが分泌されているかを判定します。
hCGは受精卵が子宮内膜に着床し妊娠が成立すると少しずつ分泌されるホルモンで、生理予定日を過ぎると一気に分泌が多くなる性質を持っています。
尿の中にhCGが一定以上含まれていれば妊娠の可能性があり、分泌されていなければ妊娠の期待はできません。
現在市販されている妊娠検査薬はほとんどが生理予定日から1週間経過していれば判定可能なものが主流ですが、hCGの分泌量がわずかな場合には陰性(非妊娠)の結果がでるなど、ただしく判定できない場合があります。
そのため、生理予定日の当日すぐではなく、1週間程度経過してから検査する方が正確な検査結果が出るといわれています。
生理不順の場合、いつ妊娠検査薬を使えばいい?
仕事やストレスなどで生理周期が不規則になってしまっているという女性はたくさんいます。どうしても生理が不規則だと、妊娠検査薬をいつ使用すべきか迷います。
そういうときは、以下のような計算で妊娠検査薬をいつ使用するかの目安がわかります。
【生理周期が不安定な人の妊娠検査薬使用日の計算】
前回の生理開始日+(前回の生理開始日-前々回の生理開始日)+1週間くらい
例えば前々回の生理開始日が8月1日、前回の生理開始日が8月25日の場合で計算します。
8月25日+(8月25日-8月1日・つまり24日)+1週後間(7日として)=9月26日
よって9月26日から検査を開始するという目安になります。
早く知りたい!妊娠検査薬はフライングしていい?
生理が一定周期で排卵日を特定しやすい人が妊娠検査薬を使用する場合は、排卵日から10日くらいで判定可能です。
また、生理周期が短めの人は少し早く検査をしても判定できるケースもあるようです。しかし、フライングして妊娠検査薬を使った場合、妊娠していたとしても陰性となってしまう可能性があります。
他にも陽性か陰性かはっきりわからないケースや陰性だったがもう1回検査したら陽性だったといったケースもあるようです。フライングして正しい結果が得られないと妊娠中に使用してはいけない薬を使用してしまい、胎児に影響を与えてしまうことも考えられます。
妊娠検査薬を使用する場合はフライングしないで正しい検査時期に検査するようにしましょう。
フライングで反応が出ない場合に備えて
もし、通常の妊娠検査薬をフライングで使用してしまい反応が出なかった場合は、もう1度正しい時期に検査して判断しましょう。
または、「早期妊娠検査薬」を使用すると通常の妊娠検査薬より早い段階で検査することができます。
この早期妊娠検査薬は通常の妊娠検査薬よりも少量のhCG濃度で反応するようになっています。
妊娠検査薬の線が薄いけど、これって妊娠してる?
妊娠検査薬を使ってみたけど、検査結果を判断する線が薄くてわかりにくいことがあります。たとえば、水分のとりすぎなどで尿に含まれるhCGが薄くなることが考えられます。
こうして検査窓のラインが薄い場合でも、「ラインが見えるようなら陽性」です。
また、妊活で不妊治療を開始している人の中には、hCG注射で治療をしているため妊娠をしていないにもかかわらず陽性反応が出てしまう場合もあるので、そういった場合は婦人科または産婦人科で検査する方が無難です。
妊娠検査薬が陽性だった場合どうすればいい?
陽性の反応が出た場合は、速やかに婦人科または産婦人科へいって診断を受けましょう。妊娠検査薬で陽性の反応が出た場合、妊娠の可能性はかなり高いです。
ただし、妊娠検査薬は確定診断を行うものではありませんし、自分で勝手に妊娠と判断してはいけません。
妊娠検査薬は妊娠してても陰性になることがある?
はい、あります。
生理周期が変動したり生理予定日の勘違いが理由で検査時期が早すぎて、尿の中に分泌されたhCGが少ない場合は妊娠していても妊娠検査薬が陰性になる場合があります。
その場合は、妊娠の初期段階ではhCGの濃度は徐々に高くなるため1週間後にもう1度妊娠検査薬を使用するか、婦人科または産婦人科へ行き診断してもらいましょう。
市販と医療機関の妊娠検査薬に違いはある?
いいえ、基本的に市販と医療機関の妊娠検査薬に大きな違いはありません。
尿の中のhCG濃度によって妊娠の判断を行っているため仕組みは同じですが、医療機関によってはhCG濃度が低い基準でも反応する検査薬を使用している場合はあります。正しい妊娠検査薬の使用方法で陽性反応が出た場合は医療機関で検査薬を使用しても同じ結果が出ます。
しかし医療機関の場合は検査薬以外の診断も可能なためより確実な判断ができます。
妊娠検査薬はフライングせずに正しい使用方法で!
妊活しているカップルにとって妊娠できたか確認できる妊娠検査薬はマストなものです。
しかし、間違った使用方法では、妊娠していても正しく検査ができず、陰性の反応が出てしまう場合があります。妊娠できたか早く知りたい気持ちもわかりますが、フライングせずに生理予定日から1週間経過を確認してから使用しましょう。
また妊娠検査薬は確定診断を行うものではありません。正しい使用方法で陽性の反応が出た場合は、速やかに婦人科または産婦人科へ行きましょう。