ピルを飲み続けてたけど妊活に影響するの?妊活とピルの関係性

ピルを飲み続けてたけど妊活に影響するの?妊活とピルの関係性 不妊治療に取り組む

ピルは避妊のためや月経不順、月経困難症を改善するためといったさまざまな理由で使用されています。

しかし、いざ子どもが欲しいと思い妊活を始めても「ピルを飲んでいると妊娠しにくくなるのでは」と心配に思う方も多いのではないでしょうか?

本記事ではピルが妊娠にどのような影響をがあるか、妊活を行うカップルに知って欲しいピルと妊娠の関係性について紹介していきます。

ピルを飲み続けてきても妊娠への影響なし

ピル_飲み続ける_影響なし""
基本的に今までピルを飲んでいても服用をやめれば、その後の妊娠への影響はないといわれています。

ちなみに低用量ピルはホルモン分泌量の調節を行い排卵自体を抑制できる高い避妊効果が得られるお薬です。

そのため、ピルを飲まなくなれば避妊効果はなくなり、徐々にピルを飲んでいないときの通常な体の状態へと戻っていきます。

人によって断薬後すぐに排卵が始まるケースもあれば、しばらく排卵がないケースもあります。

ピルの服用をやめて排卵がすぐ始まる場合に、タイミングが合えば妊娠する可能性があります。なお胎児への悪い影響を懸念されるかもしれませんが、胎児への影響もないとされています。

低容量ピルは妊活の味方?

低容量ピル_妊活の味方""
ピルの服用で妊活に影響がないと分かれば、不安も多少払拭されるのではないでしょうか。

また、ピルを服用すると「妊活にいい影響を与える」期待もあります。以下では避妊以外にもピルを有効活用できるケースを紹介します。

メリット1.生理周期を整えてくれる

ピルには「生理周期を整える」という効果が期待できます。近年では食事制限などによるダイエットや多忙な毎日や複雑化した社会によるストレスによって排卵周期や生理周期が乱れる女性が多くなっています。そのような女性に対してピルを利用した治療が行われています。

ピルを服用している期間は生理周期が止まるため、リズムよく排卵期が来るように正しく利用すれば生理周期を整えられる可能性があります。

メリット2.子宮内膜症を予防してくれる

不妊症や卵巣がんの原因となる可能性も秘めているのが子宮内膜症です。 子宮内膜症とは本来、子宮の内側だけ存在する子宮内膜が卵巣や卵管などの別の場所で増殖してしまう疾患です

子宮内膜症の診断を受けたときの治療では一般的にピルを利用することが多いようです。また子宮内膜症を事前に防ぐ予防としての効果も期待されています。

メリット3.卵巣を休ませることができる

生理不順を正したり、子宮内膜症の治療に用いられるピルですが、「卵巣を休ませる」ためにも効果的です。卵巣は定期的に排卵を行い続けますが妊娠中は排卵が止まります。

いっぽう晩婚化により初産が高齢になり卵巣の酷使が子宮内膜症の増加につながっているといわれています。ピルは排卵を抑制する効果があるため一時的に卵巣を休ませることが可能になり子宮内膜症などの予防ができます。

ピルをやめたら排卵が再開される

ピルを辞めたら再開される
冒頭でも触れましたがピルを飲んでいた人が服用をやめると、女性の体は通常の排卵周期やホルモン周期へと徐々に戻っていきます。

あるリサーチによると、ピルの服用をやめて約1ヶ月で8割程度の方が通常の体に戻り、半年以上経過すると9割以上の方の生理が復活するという結果が出ています。

人によってはピルの服用をやめてから、通常の排卵日の周期がずれる場合もあるため妊娠を望むのならば正しい排卵日を予測するためにも基礎体温表を付けましょう。

ピルの服用を中止したのに妊娠しない人も

ピル_中止_妊娠しない人も""
妊活のためピルの服用をやめて長い期間経過しているのに妊娠しない場合や、生理に違和感がある場合は、元から妊娠しにくい体質である体になってしまっている可能性があります。

または子宮筋腫、子宮内膜症といった疾患を持っている可能性もあるため、ピルの服用をやめて長期間妊娠しない場合は一度婦人科でしっかりと検査を受けてみる方がいいでしょう。

自分の妊活に適した方法でピルの服用を

性生活に合ったピルの利用が大切ですピルは排卵の抑制をする効果があるため避妊として効果的ですが、服用をやめれば徐々に通常の排卵周期に戻っていきます。

したがって、ピルの服用は妊娠やこれから産まれてくる赤ちゃんにも影響はほぼないといわれています。また排卵を抑制することで卵巣を休ませることもでき生理周期の安定や子宮内膜症の予防なども期待できます。

妊活にはそれぞれのカップルに適した方法があるので専門の医師と相談したうえで、ピルの活用方法を考えていきましょう。

タイトルとURLをコピーしました