妊活中で自然妊娠を希望するカップルは排卵日が近くなるとセックスをすると思います。しかし、女性がなかなか濡れないためうまくセックスできないというカップルもいるのではないでしょうか。
女性器が濡れないとセックスに痛みが伴うだけでなく、精子を運搬する助けができず妊娠する確率が低下してしまうのです。
この記事ではなぜ女性の性器が濡れないのかその原因と解決策について紹介していきます。
せっかくの排卵日なのに濡れない原因って何?
妊活中のセックスの悩みは意外と多くのカップルが抱えているようです。セックスと妊娠は切り離すことのできない大切な問題ですが、いっぽうで、とてもデリケートな問題でもあり、ほかの人には相談しにくいのが悩みどころではないでしょうか。
そのような女性が抱えるセックスの悩みの1つが「濡れない」ということです。濡れていないと膣への男性器挿入時に痛みを伴ったり、膣内を傷つける原因にもなります。
また、濡れるという現象は「妊娠するセックス」のためにとても大切なのですというのも、女性器が濡れていれば精子は膣から子宮口へと移動しやすいからです。
逆に濡れていないと精子が移動しづらくなりますので、排卵日前でセックスをしても「濡れない」ことが妊娠しない原因になってしまう可能性もありえます。
一般的に排卵日前には女性の身体は妊娠しやすくなるため、濡れやすくなります。それなのに、女性がなかなか濡れない理由には、精神的な問題と肉体的な問題が考えられます。
妊活中のセックスで濡れない精神的な原因と解決法
妊活中の排卵日の前にセックスで濡れないときの原因として、ひとつは精神的なものがあります。詳しく解説していきます。
妊活中のセックスで濡れない精神的な原因
妊活に限らず、セックスで女性が濡れない精神的な原因として、ストレスや緊張があげられます。どうしても妊活中のセックスは、「今回はちゃんと受精するだろうか」とか「今日は排卵日の2日前だからセックスしなくては」と考えてしまいがちです。
そのような状態では義務的なセックスになりがちで、緊張感も出てしまいます。気分も盛り上がらないうえに、男性パートナーも「セックスしなければ」と意気込んでしまい前戯が短くなってしまうと、ますます女性は濡れにくくなってしまいます。
特に、何度かセックスで濡れない経験を女性がしていると、それ以降のセックスでも女性は「濡れなかったらどうしよう」とか「濡れないと自分や相手が痛くないかな」といったことを考えて、余計に濡れなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
精神的な原因で女性が濡れない時の解決法
ストレスが原因で女性が濡れにくくなっている場合は、2人でリラックスする時間をつくるなどして、ストレスの軽減を試みましょう。
映画や旅行で2人のムードを高める
映画を観たり、2人だけで旅行したりして、普段と違う時間の過ごし方をしてからセックスすると、ムードも出て女性は濡れやすくなります。
また、パートナーとの関係への不安が濡れない原因のときもあります。女性が愛情不足を感じていたり、義務的なセックスに不安を感じている場合は、2人で素直な気持ちを話し合ってみましょう。パートナーと話し合うことでお互いのわだかまりが解け、セックス前の緊張感も緩和できるのではないでしょうか。
女性性機能障害(FSD)か専門医で調べる
男性の勃起障害であるEDはよく知られていますが、女性に特有の性機能障害(FSD=Female Sexual DysFunction)というわれる女性性機能障害があるのをご存知でしょうか。
FSDにはセックスで感じないという不感症や、性器が挿入されると痛い性交痛を感じたり、セックスを極端に嫌悪したりなど、さまざまな症状がみられます。
FSDの原因としては、主に心因性のものが考えられます。婦人科でのカウンセリングなどを受けながら原因を探っていきましょう。
妊活中のセックスで濡れない肉体的な原因と解決法
女性が妊活中のセックスで濡れない原因は、精神的なものだけではありません。ここでは、肉体的な原因を詳しく解説します。
妊活中のセックスで濡れない肉体的な原因
女性の身体の中では、セックスで体が触れ合ったりキスをしたりという行為によって、オキシトシンというホルモンが分泌されます。このオキシトシンが分泌されることによって、女性の性器は濡れるのです。
しかし、女性の肉体に疲労が残っていたり、睡眠不足だったりすると、ホルモンバランスが崩れてオキシトシンが分泌されにくくなります。オキシトシンの分泌が少なくなると、女性は濡れないのです。
ほかにも、冷え性による血行不良は性器の周りの毛細血管が収縮して濡れなくなる原因といわれています。また、普段から水分の摂取量が少ないことで水分不足になったり、無理なダイエットが原因で血行不良になり、濡れなくなることもあります。
肉体的な原因で女性が濡れない時の解決法
妊活中のセックスで女性が濡れない肉体的な原因を解決するためには、規則正しい生活や栄養バランスの整った食事を摂るといった生活習慣の見直しが大切です。
悪い生活習慣をあらためる
中でも食生活は健康的な身体作りに大きな影響を与えます。また、睡眠をしっかりと取り生活リズムを整えることで、疲れが取れるだけではなくホルモンバランスを整える効果が期待できます。
睡眠時間は6時間以上を心がけ、質の高い睡眠を意識しましょう。寝る前にスマホやテレビを観るのは避け、ストレッチをしたり音楽を聴いたりしてのんびり過ごすのもいいですよ。
また、食事を摂ってからすぐに寝るのは、寝つきが悪くなるだけでなく、栄養の吸収率低下にもつながります。寝る3時間前には食事を済ませ、腹八分を心がけましょう。
潤滑ゼリーを使用してみる
もともとセックス中の愛液が少ないという女性やなかなか濡れにくいという女性には、潤滑ゼリーがおすすめです。薬局でも買えますが、店員さんに見られるのが恥ずかしいという方は、Amazonなどでも購入できますよ。
パートナーと愛し合いたいという気持ちを大切に濡れる雰囲気作りを
妊活を続けていると、ついついセックスが義務的になってしまい、女性が濡れないことがでてきてしまいがちです。
そういうときこそ初心に帰って、「このパートナーとの間に子供が欲しい」「パートナーと愛し合いたい」という気持ちを、2人で思い出してみてはいかがでしょうか。
また、この人が好きという気持ちを保てるように、排卵日だけでなくセックスのタイミングを持ち、ムードづくりやおしゃべり、前戯にたっぷりと時間をかけてみましょう。
セックスだけが愛情を確かめる手段ではありませんし、性器を挿入しないセックスでも女性は濡れるかもしれませんよ。