2人目の妊活はいつからどこでする?よくある悩みや対策を紹介

2人目の妊活はいつからどこでする?よくある悩みや対策を紹介 妊活・不妊治療のメンタルやお金

2人目を望んで妊活をはじめようとするものの、いつからはじめればいいかわからない夫婦や、子育てしながらどこで妊活をすればいいか悩みを抱える夫婦が多いようです。

じっさい妊活するまでは2人目を産むなら2歳差がいい、4歳差がいい、などと思っていても、計画通りに妊娠できないのは悔しかったり不安に思いますよね。

ここでは、2人目の妊活のはじめ方や、なにが難しいのか、その理由と対策を紹介します。

  1. 2人目はいつどこで妊活をはじめるのがベスト?いつ産む人が多い?
    1. 2人目、3人目を望んで妊活する夫婦は多い
    2. 2人目の妊活は早くても1カ月健診の後からはじめましょう!
    3. 1人目出産の半年後から2人目の妊活をする夫婦が多い
    4. 2人目を20代後半で出産する女性が多い
    5. 妊活をする場所は寝室の次にリビングが多い
  2. 2人目をつくってだいじょうぶ?夫婦たちが悩む4つの問題
    1. 【悩み1】2人目を産んで育てるお金が心配
    2. 【悩み2】2人目を産むと1人目の子どもの「育休退園」が心配
    3. 【悩み3】2人目を産む前、産んだ後の仕事が心配
    4. 【悩み4】高齢で妊孕力(にんようりょく)の低下が心配
    5. 【追加:直近の悩み】新型コロナが心配
  3. 【実話】2人目の妊活はここが難しい!
    1. 1人目の育児をしながら夫婦のタイミングを合わせるのは難しい
    2. 授乳しているママは妊娠しづらい
    3. 2人目の妊活をする場所に困る
    4. 2人目の妊活は周囲から理解が得られにくい
  4. 【編集部おすすめ】2人目妊活を成功させるための7つの提案
    1. 《提案1》1人目の育児と家事の分担をこまめにする
    2. 《提案2》ファミリーサポート(ファミサポ)などを利用して育児の負荷を軽減
    3. 《提案3》最新家電を導入し家事に使う時間を妊活の時間に変える
    4. 《提案4》1人目出産後のセックスレス解消に向けて、少しずつ心の距離を近づける
    5. 《提案5》子どもから少し離れて、リビングでセックスを試してみる
    6. 《提案6》食生活の見直しや定期的な運動で、BMI・体脂肪率の適正化を図る
    7. 《提案7》基礎体温表をつける
  5. 2人目妊活は焦らずに、育児を楽しみながら取り組みましょう

2人目はいつどこで妊活をはじめるのがベスト?いつ産む人が多い?

2人目はいつ妊活しはじめるのがベスト?いつ産む人が多い?

まずは、いったいどれぐらいの夫婦が何人くらいの子どもを欲しがっているか、そしていつ妊活しているかを見ていきましょう。

2人目、3人目を望んで妊活する夫婦は多い

出生動向基本調査の2015年のデータによると、男女とも初婚の夫婦が考える理想的な子ども数と、夫婦が実際に持つ子どもの数は、年々減少傾向にあるものの依然として「2人」を上回っています。

つまり、初婚の夫婦のほとんどは2人以上の子どもが欲しい、と思っています。

夫婦の平均理想子ども数と平均予定子ども数の推移

2人目の妊活は早くても1カ月健診の後からはじめましょう!

1人目を出産したあと、いつから妊活(セックス)していいのかわからない方も多くいると思います。

一般的には、産褥期があけて1カ月検診でママの状態に問題がなければ、セックスして問題ないといわれています。ですので、2人目、3人目が欲しい場合は、出産後1カ月は最低空けましょう。

とはいえ、会陰切開の傷の治りや悪露(おろ)が気になって積極的にセックスできないというママも多くいます。パパはママをいたわりながらタイミングを持ちましょう。

タイミングが合ったときには、膣や会陰部などを保護するためにも、なるべく激しいセックスは控えましょう。

母乳を止めてから妊活するのがいい

産後いつ生理が再開するかは個人差が大きい

出産後に妊活をはじめるのは、生理が来たあとがいいのですが、出産後の生理がいつ来るかは個人差が大きいのが実情です。

出産後数カ月でくるママもいれば、半年以上来ないママもいます。さらに、完母(完全母乳)と完ミ(完全ミルク)では生理再開の時期には差ができます。

なお、生理がなかなか来なくて気になるようであれば婦人科を受診することをおすすめします。

また、帝王切開で出産した場合は、次の妊娠まで少なくとも1年間は開けた方が良いとされていますので、その間は避妊をしましょう。

妊娠した月と産まれる月の関係

最終月経がはじまった日を0日として、約40週(280日後)に出産するとして、だいたいの妊娠月と出産月の関係を記載しておきます。いつから妊活するかの目安にしましょう。

出産月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最終月経日 4月~5月 5月~6月 6月~7月 7月~8月 8月~9月 9月~10月 10月~11月 11~12月 12月~1月 1月~2月 2月~3月 3月~4月

また、もう少しくわしい「ネーゲレの概算法」という出産予定日の求めかたもありますので、ご紹介します。

ネーゲレの概算法


出産予定月
=最終月経のあった月-3(例:4月なら1月)
3を引けない場合は、最終月経のあった月+9(例:2月なら11月)

出産予定日=最終月経のあった日+7(例:9日なら16日)

(例1) 最終月経が4月9日なら翌年の1月16日が出産予定日となります。
(例2) 最終月経が2月26日なら12月2日が出産予定日となります。

なお、ネーゲレの概算法は生理周期が28日の人にしかあてはまりません。

生理周期が長かったり短かったりする方は、出産予定日を調整する必要がありますので、あくまでも参考だけにしてくださいね。

1人目出産の半年後から2人目の妊活をする夫婦が多い

子どもは2人欲しい夫婦が多い

第15回出生動向基本調査によると、第1子出生から第2子出生までの間隔は19カ月~36カ月が多い、つまり1年半以上3年以内に2人目を出生することが多いという結果になっています。

いいかえれば、1人目を出産した半年ほどあとから2人目の妊活をはじめ、妊娠する夫婦が多い、と言えるでしょう。

とはいえ、いつから妊活するのがベストかはそれぞれの家庭の状況により異なります。

夫婦できちんと話し合い、いつ妊活をはじめるか決めておきたいものですね。

夫婦の属性、結婚持続期間ごとの出生間隔(第1子出生~第2子出生)
夫婦の属性グループ 総数 9月以下 10~12月 13~18月 19~24月 25~30月 31~36月 37~42月 43~48月 49~60月 61~72月 73月以上 不詳
総数 3,252 50 20 195 550 561 515 346 260 296 159 168 132
結婚持続期間
0~4年
24 7 1 17 48 25 10 9 3 2 2
5~9年 621 10 2 29 115 123 127 67 42 44 24 13 25
10~14年 789 11 5 42 123 128 119 86 76 77 49 49 24
15~19年 927 12 3 59 143 151 132 108 75 98 44 60 42
20~24年 594 6 7 33 97 98 103 55 50 58 32 35 20
25年以上 122 1 1 10 17 25 17 15 10 12 3 5 6
不詳 75 3 1 5 7 11 7 6 4 5 7 6 13
妻の結婚年齢 総数 9月以下 10~12月 13~18月 19~24月 25~30月 31~36月 37~42月 43~48月 49~60月 61~72月 73月以上 不詳
15~18歳 38 2 1 4 2 6 7 3 4 2 6 1
19~20歳 162 3 19 30 21 27 15 14 18 3 4 8
21~22歳 354 2 4 26 63 85 46 29 26 36 8 16 13
23~24歳 689 10 4 49 119 120 98 68 58 62 38 36 27
25~26歳 809 11 6 35 118 136 139 98 83 72 38 43 30
27~28歳 540 10 3 23 95 77 93 62 35 52 35 36 19
29~30歳 346 6 19 70 62 55 40 26 28 17 13 10
31~32歳 155 2 1 11 27 26 27 21 9 13 7 6 5
33~34歳 50 1 2 14 10 9 4 1 1 3 2 3
35歳以上 34 2 5 7 7 3 1 5 1 3
不詳 75 3 1 5 7 11 7 6 4 5 7 6 13

※この表組は左右にスクロールしてご覧いただけます

2人目を20代後半で出産する女性が多い

以上の調査結果から、結婚年齢が23歳〜26歳の女性で、1人目から2人目まで1年半から3年ほど空くことが多いことがわかりました。

ゆえに、2人目を出産するときの女性の年齢は20代後半が多いことがわかります。

2人目を産むのは20代後半が多い

ここまでの内容をまとめると、以下のことが言えます。
  • 子どもを2人望む夫婦は多い
  • 2人目の妊活をはじめる時期は、早くても1カ月健診のあとから。調査結果によると、1人目を産んだ半年あとぐらいからはじめる夫婦が多い
  • 2人目を出産するときの女性の年齢は20代後半が多い

また、先ほどの表では35歳以上の結婚年齢で、2人目の子どもを生む夫婦の数は35歳未満よりも少なくなっています。

35歳以上の初産が高齢出産と定義されていますが、高齢出産での初産にくわえて2人目の子どもを生んだ夫婦の数は、それまでの年齢と比べてかなり低くなっていることがわかります。

妊活をする場所は寝室の次にリビングが多い

株式会社かえるけんちくが行った『夫婦関係の意識調査』によると、自室内の「妊活する場所」は9割が「夫婦の寝室」で圧倒的です。

その他には「リビングのソファ」と回答した夫婦が2割、浴室と回答した夫婦は7%いたようです(複数回答可能)。

2人目をつくってだいじょうぶ?夫婦たちが悩む4つの問題

2人目をつくってだいじょうぶ?夫婦たちが悩む4つの問題

2人目が欲しいと思っていても、いざ妊活しようと思ったときに、現実としてさまざまな難しい問題に直面し不安や悩みを抱えている夫婦も多いのではないでしょうか。

ここでは、よくある2人目妊活に関するお悩みをご紹介します。

【悩み1】2人目を産んで育てるお金が心配

平成22年の調査によると、第一子の年間子育て費用は0歳児のときに平均で約93万円、1歳児は約88万円、2歳児は約94万円、3歳児は104万円となっています。

0歳児のときは、おむつやおしり拭き、ほ乳瓶、おもちゃ、家具・寝具などの生活用品を一通り揃えるために出費がかさみます。

ですが、1歳児になるとそれらも揃え終わり、おむつなどの消耗品の出費が主になるため、年間でみると出費は少なくなります

2歳児以降は保育園や幼稚園などの保育費食費が増えていく傾向となっています。

このようななかで、2人目を産むとかかるお金が増えて生活は苦しくなると想像する夫婦も多いと思うのですが、実際はどうでしょうか?

2人目を産んで育てるお金が心配

保育費・教育費以外は2倍にはならない

結論からいうと、保育費や教育費は子どもが増えると、その分増えます。つまり1人より2人だと約2倍のお金が必要になるわけです。

しかし、そのほかの生活用品や食費は2倍にはなりませんし、衣類やおもちゃなども多少は「おさがり」でなんとかなるものです

参考までに、子どもの数が変わることでお金に困っているかを調査した結果をみてみましょう。

意外(?)なことに、2人親世帯では子ども1人と子ども2人での感じ方にそれほど違いがない、という結果が出ています。

子ども数別、経済的困窮を感じている世帯の割合(ふたり親世帯)
N

(組)

暮らし向きが「大変苦しい」 食料の不足を感じている 学習塾の支出を負担できない 家計の収支バランスが悪い
子どもが1人 268 8.9% 4.9% 14.6% 12.2%
子どもが2人 663 10.2% 5.3% 16.1% 14.9%
子どもが3人以上 318 15.4% 9.7% 18.9% 21.8%

また、子どもが増えていくと、1人あたりにかかる費用も少なくなっていくという調査結果もあります。

1人目では約1,300万円ですが、2人目では基本的経費や教育費が8割ほどになって約1,050万円、3人目ではさらに減って769万円となっています。

1人目、2人目および3人目の子どもにかける費用の比較

なお、子ども1人を大学卒業させるまでにかかる費用は約3000万円といわれており、子どもの人数分必要になります。

そのため、将来の養育費・学費は人数分を貯蓄していく必要があることは留意しておきましょう。

衣類やおもちゃなども多少は「おさがり」でなんとかなる

【悩み2】2人目を産むと1人目の子どもの「育休退園」が心配

育休退園とは、1人目が3歳未満で保育園に通っている間に、2人目を出産して育休を取得すると、1人目の子どもが退園させられるという施策です。

このような場合、退園させられた1人目の世話と産まれたばかりの2人目の世話を家庭で同時にしなくてはならず、過度な負担を強いられていました

ましてや、保育園に再入園させるためにはママは復職せねばならず、育休制度が整っていないパートや契約社員などの雇用形態のママ達には、2人の子育てをしながら就職活動を強いるということになっていたのです。

お住まいの市区町村の保育園入所の規定を確認しましょう

2020年6月現在では育休退園を見直す自治体は増えています。

東京都三鷹市や静岡市、倉敷市、熊本市などいくつかの自治体では育児休業中に出産しても、3歳児未満の上の子は基本的に在園できるという方針を明確にしています。

ですが、依然としてこの制度が解消されていない自治体も存在します。

詳しくはお住いの地方自治体のホームページを確認するか、保育園を管轄している部署に問い合わせてみましょう。

乳児と幼児

【悩み3】2人目を産む前、産んだ後の仕事が心配

2人目ができたらいまの仕事を辞めなくてはいけないのではないか、というママの声を聞くことがあります。

仕事をしながら2人目の妊活に取り組むときに、いま働いている職場に、育休以外にどのような育児支援制度があるか心配な方も多いことでしょう。

子育て中の親の勤務時間を短縮する制度(法律)がある

じつは、労働基準法や育児・介護休業法などによって、3歳未満の子どもを育てる親であれば男女関係なく1日6時間まで就労時間を短縮できる制度があります

これは法律で決められた基準ですが、活用できるかどうかは職場の就業規則などにもよるので、確認してみましょう。

就業規則を確認してみましょう

また、1人目につづいて産休・育休期間が連続したり、間が空いても職場や会社を長期にわたり休むことが不安なママ・パパも多いはず。

しかし、育児や産休・育休などを理由に企業が従業員を不利益な扱いをすること(マタハラ含む)は禁じられています。

不安な場合は、上司だけではなく、職場にある労働組合などに相談してみるのもいいでしょう。

【悩み4】高齢で妊孕力(にんようりょく)の低下が心配

2人目の妊活に取り組んでいるときは、夫婦ともに1人目を妊娠したときとくらべて必ず年齢を重ねています。

そのため、男性も女性も高齢により妊孕力(子どもを妊娠し、産む能力のこと)が低下して、2人目不妊になることが考えられます。

女性で懸念されるのは、卵子の質の低下や子宮トラブルの増加が2人目不妊の原因になることがあります。

高齢になると流産率は高くなり生産率は減るので、早めの妊活がおすすめ

高齢出産といわれる35歳以上の出産では、年齢が増すたびに生産率が低くなっていきますので心得ておきましょう。

さらに、胎児が先天性異常などのリスクを抱える確率も夫婦の年齢が上がるにつれて上昇します。

女性の年齢別妊娠確率・生産率・流産率

また、男性も加齢により精子の質は低下することが知られています。

したがって、2人目に限らず、妊活に取り組むのはできるだけ早めがいいでしょう。

【追加:直近の悩み】新型コロナが心配

株式会社ベビーカレンダーの調査によると、第2子以降を希望していたママのなかで約20%が妊娠をあきらめ、妊活や不妊治療をいったん休止したのは約57%だったそうです。

ベビーカレンダー

たしかに日本生殖医学会から不妊治療を休止・延期するよう通達が出ていたので、やむを得ないところもありますが、先に見えないコロナ禍で2人目や3人目の妊活をあきらめたり、休止した方は多そうですね。

いまのところ、新型コロナウイルス(COVID-19)が子宮内感染するかはっきりとした結論が出ていないようですが、特効薬のない現在(2020年7月初旬)では、妊活休止も致し方ないかもしれせんね。

新型コロナは子宮内感染するの?
妊婦には新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)が子宮内感染するのかとても気になりります。ここでは、2020年4月の現在でも日本国内で猛威を振るう新型コロナが胎児に感染するかどうか紹介します。

【実話】2人目の妊活はここが難しい!

【実話】2人目の妊活はここが難しい!

2人目の妊活は1人目の育児をしながら妊活することになります。当然ですが、これがなかなか難しいのです。ここでは、編集部員が聞いた実話をもとにご紹介します。

1人目の育児をしながら夫婦のタイミングを合わせるのは難しい

1人目の育児は夫婦ともに慣れていません。新生児期は数時間おきに授乳をするだけで精一杯です

母乳の場合は赤ちゃんもママも慣れるまでたいへんですし、ミルクの場合は、授乳時間の前後にミルクをつくったり哺乳瓶を消毒・洗浄するという時間も必要です。

そのほかにも、おむつを頻繁に替えたり、泣く子をあやしたり毎日沐浴したりといった赤ちゃんのお世話が必要です。

さらに家事をする時間も必要ですから、いつどこで夫婦のタイミングを合わせるのかは相当困難といえます。

新生児はなるべく毎日沐浴が必要

新生児期をすぎても子どもの世話はたいへん

産褥期・新生児期をすぎても、1歳ぐらいまでは深夜に夜泣きをしたりミルクを欲しがったりします(もちろん赤ちゃんにもよります)。

そのため、夫婦のどちらかが対応しなければならず、どうしても睡眠不足になりがちです。

男性は育児休暇があけて、仕事に復帰していたりすると、パパの日中の疲れも重なります。

パパがミルクをあげることも多い新生児期

いっぽうのママはワンオペ育児で疲れとストレスが溜まり爆発寸前ということも・・・。

こういうことが日常になりがちですから、夫婦でのタイミングが取りづらくなり、誘い方もなんとなくぎこちなくなって、結果セックスレスになる夫婦も少なくありません

1人目出産後の4組に1組がセックスレスに

性具メーカーのTENGAが2019年9月におこなった「産後性生活に関する意識調査」によると、じつに4組に1組が産後セックスレスになっていることがわかります。

産前産後のセックスの頻度回数について

妊活ママの本音

ワンオペ育児は本当にツラいけど、旦那はこのツラさをわかってない!
大切な命を守る重大な仕事をしているんだから!感謝しなさい!

妊活パパの本音

平日は仕事で帰ってきてクタクタ、土日はママを休ませるために子どもの面倒をみていて、休む暇がない!
ましてや、誘い方もわからなくなってしまい、タイミングの取りようがない!

このように、子どもがいなかった1人目の妊活のときとは違い、子どもが1人いるだけで妊活はグッと難易度を増すこと、育児と妊活の両立は簡単ではないことを心得ておきましょう。

授乳しているママは妊娠しづらい

また、注意したいのが、授乳中のママの妊活。授乳中でも排卵があり妊娠する可能性はあります。

しかし、授乳時の乳首への刺激が、子宮を収縮させ、もし子宮内に赤ちゃんがいたときに流産の危険性を高めると言われています

そのため、完母(完全母乳)や混合のママは、母乳を止めてから妊活するのがいいと言えるでしょう。

完ミ(完全ミルク)のママでも、母乳が止まっていることを確認して妊活に入りましょう。

母乳からミルクへ

ただし、急な断乳はおっぱいに痛みなどのトラブルが生じたり乳腺炎などを招く場合があるので避けたほうが無難です。あせらず計画的に減らしていきましょう。

また、多嚢胞性卵巣などの排卵障害を持つ女性は、母乳が止まってからすぐの数カ月が排卵しやすいというデータがありますので、覚えておくといいですよ。

妊活ママの本音

完母でいくか、完ミでいくか、混合でいくか、男ってなんだか興味がなさそう!すごく大事なのに。妊活ともかかわるんだからね!

妊活パパの本音

母乳のあげ方には口を出しづらい・・あれやこれや相談されるけど。

タイミングもなかなか取れないし、疲れてるし、ゆっくり話す時間がない!

2人目の妊活をする場所に困る

寝ている赤ちゃんの横でセックスするのはいやだ、という女性は多いといいます。

とはいえ、赤ちゃんが寝ている部屋と夫婦の部屋を別にするにも、1人目の子どもが生まれたばかりであれば、それほど部屋数の多いお家に住んでいる夫婦は少ないのではないでしょうか。

寝ている赤ちゃんの横でセックスするのはいやだ

たとえ複数部屋があっても、1人目の子どもを部屋に寝かせておいて、夫婦が別の部屋で子どもから目を離してタイミングを持つということに、まだまだ抵抗がある夫婦も多いことでしょう。

そのため、妊活する場所に困る、いつどこでするのか悩むというのが2人目以降の妊活の実情です。

妊活ママの本音

妊活は雰囲気が大事。母としてではなく、女性として抱いてほしい。だから、その間だけは子どもの顔は見たくない。

妊活パパの本音

子どもが6~7時間は連続して寝てくれるようになった。

ホテルなどでの妊活は難しいから、子どもが視界に入らないよう家具の配置を換えて、妊活できるようにしようかな。

2人目の妊活は周囲から理解が得られにくい

結婚しているのに子どもがいない夫婦だと、周囲は「もしかして妊活をしているかも」と察し、1人目の妊活は理解が得られやすいのですが、2人目の妊活はそのような理解が得られにくいのが特徴です。

そのため周囲の協力が得られづらいばかりか、知らず知らずに心ない言葉を浴びせてくる人もいます。

2人目不妊は周囲から理解されづらい

妊活ママの本音

2人目の妊活は早めにしたいな。年齢的なことや体力的なこともあるし。

妊活パパの本音

1人目ができたときに、会社には無理を聞いてもらったけど、2人目の妊活をしたいと言い出すのが、なんだか心苦しい…。

【編集部おすすめ】2人目妊活を成功させるための7つの提案

2人目妊活を成功させる方法
これまでみてきたように2人目の妊活には、1人目出産の影響という悩ましい現実があるのも事実。

そのようななかでも、当編集部が考える仕事と両立を図って、2人目妊活を成功させるための方法を7つご提案します。

《提案1》1人目の育児と家事の分担をこまめにする

2人目の妊活においては、夫婦の円滑なコミュニケーションと役割分担によって、1人目の育児や家事の負担がなるべく均等になるように、どちらか一方が不満をため込まないようにするのが重要といえます。

当たり前のようですが、ワンオペ育児で負担をママだけに、あるいはパパだけに重くのしかかるようでは、2人目妊活どころの話ではなくなってしまいます。

育児と家事のやりくりをしつつ、セックスする時間を2人でつくるという共通認識を持つことが必要です。

じつは1人目の子どもの育児をパパが担当する時間が多いほど、2人目を授かる夫婦の割合が多いというデータもあります。

夫婦の(とくにママの)不安や不満をなるべく減らすことが、2人目を授かる近道なのかもしれません。

コミュニケーションを頻繁にとり続けること

《提案2》ファミリーサポート(ファミサポ)などを利用して育児の負荷を軽減

2人目の妊活には、夫婦以外の第3者の支援を得て、夫婦の育児の負荷を軽減することが重要です。

父母などと同居している3世代家族は近年少なくなりつつありますので、なかなか第3者の支援を得づらいというのが実情です。

そのようななかで、ママだけでなくパパも家事や育児をがんばるのは大前提ではありますが、がんばりすぎて産後うつになってしまったり、育児ノイローゼになったりしては意味がありません。1人目の赤ちゃんもかわいそうです。

どうしても仕事との両立が難しい場合は、住んでいる自治体がおこなっているファミリーサポート事業などを活用することがおすすめです。

登録制ですが、民間のベビーシッターよりも安い価格で、子どものお世話を手伝ってもらうことができます。

ファミリーサポート制度を活用

《提案3》最新家電を導入し家事に使う時間を妊活の時間に変える

つぎの編集部のおすすめは、最新の家電を導入すること。

「え、それだけ?」と思いがちですが、いまどきの最新家電はAIなどを搭載していて、かしこく家事をしてくれるため、家事の時間・負担を大幅に減らすことができ、空いた時間を妊活に割り当てることができます。人に頼めない家事は、最新家電に頼めばいいのです。

おすすめは以下の3つです。

  • ドラム式洗濯乾燥機
  • 食洗機(食器洗い乾燥機)
  • ロボット掃除機

これらは「新・三種の神器」とも呼ばれていますので、気になっている人も多いはず。

なかでもドラム式洗濯乾燥機はこのなかでも値段ははるものの、洗濯物を干すという作業がなくなるため、時短効果はもちろん作業負荷軽減もかなり大きいです。

新三種の神器といわれる最新家電で時短を!

《提案4》1人目出産後のセックスレス解消に向けて、少しずつ心の距離を近づける

1人目出産後のセックスレスの理由は、男女ともに「仕事・家事・育児による疲れ」と「面倒くさい」という理由が多いそうです。

セックスレスになってしまうと、セックスしようという誘い方にも迷いが生じがちです。

男女ともに同じ理由であれば、素直になって話し合えば、「あなたもそうだったの!」と一気に心の距離も縮まりそうですよね。

しかし、産後クライシスと呼ばれる、妊娠から出産にいたるまでの男性への不満が蓄積し爆発した挙げ句に起こる不和が原因ということもあります。

これは、小さい不満やボタンの掛け違いなどのストレスが積もりに積もった結果、セックスレスにつながっています。

このような場合には、劇的な特効薬による関係修繕は見込みづらいので、女性の心情や肉体の変化を丹念にみて理解・共感することが重要です。

時間はかかるかもしれませんが、一度信じあえた2人ならセックスレスをいつかは解消できる、と信じて、コミュニケーションをあきらめないようにしましょう

距離が近づく!

《提案5》子どもから少し離れて、リビングでセックスを試してみる

2人目の妊活をどこでするかは非常に悩ましい問題です。

いっそ、夫婦のタイミングを合わせて「ホテルで」というのは実は少数派。考えてみれば、排卵日の2日前とかに、子どもを置いて夫婦ふたりで出かけるのが難しいですよね。

そこで、WEB上で2人目妊活経験者の意見を調べてみると「リビング」に布団やマットレスを敷いたり、ソファを使ってセックスする、という夫婦の意見が多くありました。

コツとしては子どもが起きてしまっても、声を聞いたり動く姿を見てすぐ対応できるように、扉を少し開けておいたりするといいでしょう。

いつもセックスする場所とは違う場所だと、意外に興奮して盛り上がることもありますよ。

また、それと同じく多いのが、布団などを積み上げて夫婦が寝るところと寝ている子どもの間にダムをつくる派です。もちろん静かにセックスする必要はありますが、意外に子どもは起きないようですよ。

妊活をどこでするのか迷っている夫婦は一度試してはいかがでしょうか。
初心に戻って、パートナーと愛し合いたいと思う気持ちを大切に

《提案6》食生活の見直しや定期的な運動で、BMI・体脂肪率の適正化を図る

1人目の育児をしていると、ママとパパの生活リズムはどうしても1人目の子どもに合わせたリズムになり乱れがちです。

そうすると、食事が不規則になってしまったり、育児の疲れで運動をしなくなったりすることで、肥満になりがちです。

夫婦どちらかのBMIや体脂肪率が極端に悪くなると、妊娠しづらくなることがわかっています

できるだけ規則的な食事の時間とバランスのよい食事をこころがけましょう。また定期的な運動をこころがけて適正なBMIと体脂肪率を目指すことが、2人目妊活の近道になるでしょう。

子供を授かるのに適性な体重は「BMI22」

《提案7》基礎体温表をつける

基礎体温はなるべく測るのがおすすめです。本来は起床時に計るものですが、1人目の育児をしていると、毎日決まった時間に計ることがなかなか難しいですよね。

ですので、寝起きにトイレに行った後で測ったり起床時間のずれなど、多少の誤差を許すほうがストレスフリーで続けやすいのでおすすめです。

あまり神経質になりすぎると、妊活にはよくありません。

お布団の中で起きる前に測る

2人目妊活は焦らずに、育児を楽しみながら取り組みましょう

2人目妊活は周囲のサポートが不可欠!子育ても楽しみながら妊活しましょう
2人目の妊活は、1人目の妊活とは違う難しさがあります。

しかし、1人目の育児をしながら、3人家族として力をあわせて取り組む、はじめての大きな意義のある共同作業ともいえるものです。

1人目の子どものかわいさが増していくなかで、その成長を見つつ、2人目の妊活に取り組むのは、苦しさもありますが、楽しさもあると思います。

そのなかで、具体的に「2人目の妊活をいつから、どこで、どのようにはじめるか」を常に夫婦で話し合い続けていくことが、とても大切です。

くわえて周囲のサポートを適切に受けながら、育児や仕事を両立させていくことで、2人目の妊活が成功するようにしていきましょう。

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